ニポウは多点を同時に観測する事で、走査の速度を補う事を思いつきました。1kHzの走査速度で20点同時に測定すれば、20kHzを1点で観測すること同じ事です。ニポウは、無数に穴をあけた円盤(ディスク)を回転させることで、動画で観測できる走査速度を実現しました。
簡単に説明すると、円盤を4等分し、その1つづつに画面の4分の1づつを割り振ります。画面上の隣り合った画素4つ、上左、上右、下左、下右をそれぞれ1、2、3、4の円盤に割り振り穴を空けます。円盤を回して順に4箇所の画像をとれば、1つの画像ができあがります。穴が、十分に離れていれば、ピンホールの役目を果たします。
実際の穴は、中心からの距離により、速度が変わる事を補正するなど、螺旋状にあいています。2000回転ほどでディスクを回せば、動画で観測することができ、開発当時の1984年でも高価な高性能モータを必要としない回転速度でした。
ディスクスキャン走査と共焦点光学系
一台数十万円もするガルバノミラーに比べて、極端な低価格化が期待されましたが、追加されるアレイレンズ(穴とレンズが1対1で対応する場所にレンズがあるレンズの集合体)の為もあり、予想より高価となった事と、当初、高速回転するディスクの振動が問題となった事で、爆発的に普及することはありませんでした。
構造上、面で画像をつくることができるため、一般に使用されるカメラの素子が検出器に使用できます。今後、カメラ素子が高性能高画質化していく事で、もっと発展する可能性があります。